​前置き

MIXとは、混ぜることで、DTMの世界で言うMIXとは、各音源(楽器・ボーカル)を聞きやすいように、かつ魅力的に聞こえるように混ぜる(編集する)作業のことを指します。

この記事では、歌ってみたのMIXって何をするのか、何ができるのかを簡単に説明しています。MIXについて全く知らない方がMIXについてイメージできるように分かりやすく説明しているので是非ご覧ください。

ノイズ除去

​宅録だと以下のようなノイズがどうしても入ってしまいますよね?

・ホワイトノイズ(サー)

・ハムノイズ(ブーン)

・人工的なノイズ(ガサガサ・ゴソゴソ・ガッ)

もちろん録音機材をいいものに変えたり宅録環境を整備すればこれらノイズは最小限に抑えられますがお財布事情的に難しいのが現実・・・

​MIXではこれらのノイズを軽減・除去することが可能です!現代の技術は凄く、iZotope社の「RX」シリーズは非常に綺麗にノイズを取り除いてくれるということで多くのMIX師さんが使用しています。Reaperの「Reafir」も似たような機能を持っており、ボーカルがなっていないノイズのみの音を判別し、判別したノイズの音を歌っている箇所から取り除いてくれます。

他にもノイズ除去をする方法としては「ノイズゲート」なんかもあります。ノイズゲートはある一定音量レベル以下の音を無音にしてくれるもので、ボーカルよりも小さい音で鳴っている音であればある程度消すことは可能です。

MIXって何?何ができるの?

ピッチ補正

​ピッチ補正は、皆さんも想像がつきますかね!

ピッチ補正は音程を解析して、外れた音程を正しい音程に補正する作業です。歌い手さんが音を外していても、正しい音程に修正することができるのでピッチ補正するだけで歌がうまいように聞こえちゃう魔法の道具です。

ただピッチ補正に頼りすぎると機械的な音になりますし、外しすぎているとギュインみたいな変な音がなります。歌い手さんはピッチ補正ありきで音源をMIX師さんに渡したりしないように、録音の段階で音程は気にして歌いましょうね。

あとはピッチ補正では細かい音程の動き(波)をコントロールできるので、わざとその動きをカクカクさせることでロボットっぽくし、俗にいうケロケロ加工もできちゃいます!

​しかしピッチ補正も正しい音を理解していなければいけなかったり、スケールといわれる音楽知識が求められたりすることと、ピッチ補正ができるソフトも数万円とかするのでMIX師さんの経済力や腕が求められます。

ピッチ補正の有名どころのソフトだと「Melodyne」や、ケロケロ加工だと「Auto-tune」なんかがありますね!

コンプレッサー

コンプレッサーは、音量レベルを整えてくれたりグルーブ感をコントロールすることができます。

歌い終わった後の波形を見てみると音量が大きいところと小さいところの差がすごいですよね!このままカラオケ音源と合わせて聞いてみると大きいところはよく聞こえるけど小さいところはカラオケの音に埋もれて聞こえにくい、みたいな状態になっているはずです。

​ここでコンプレッサーを使って音量のバラツキを整えてあげると、音量レベルをある程度一定に保った状態になるので1曲を通して聞きやすくなります(音が埋もれるなどがない)。

またコンプレッサーでは音の立ち上がり(アタック)や音の余韻(サステイン)をコントロールできるので、音のグルーブ感(ノリ)もコントロールすることができます。

​MIXの工程の中では必須の作業と言えるでしょう。

​イコライザー(EQ)

イコライザー(EQ)は、音を周波数ごとにカットしたりブーストしたりすることができます。

「ん?どゆこと?」ってなった方もいると思うので具体例を出して説明すると、録音して聞いてみたら音がもこもこしてる・こもってる・高音がキンキンして耳が痛いとかって経験ありますよね!これらを改善することができます!

音を低い音~高い音に分けて、その中から上に書いた不要な音・軽減した方がいい音、もっと言えば耳に心地いい音・おいしい音という風に分けてカット・ブーストできるので、音質改善を行えます。

 

これらの軽減した方がいい音・おいしい音というのはマイクや歌い手さんによって違うので、MIX師さんはそこを見極めるスキルが求められます。どの部分をどれだけカットしてどれだけブーストするのかがミソです。

実はイコライザーを使ってノイズを軽減することもできたり、ラジオボイスと呼ばれる昔のラジオとかで流れているような音を作り出すことも可能です。

​ディレイ・リバーブ(エコー)

ディレイ・リバーブは、皆さんの思うエコーだと思ってください。

ディレイは分かりやすくいうと「やまびこ」です。音を一定周期で遅らせて再生させることで音に厚みを出したり広がりを演出することができます。

リバーブは空間演出をするためのもので、スタジオ・コンサートホールといった、実在する空間を演出することができます。

​MIX師さんはこれらディレイ・リバーブを組み合わせることでその曲にあった最適な空間を演出してくれます。煌びやかになったり生バンドっぽくしたり等など・・・この組み合わせもMIX師さんの腕次第で使い方を間違えば浮いてしまいますし、お風呂で歌っているような音になってしまったりしますのでスキルが求められます。

​オートメーション

オートメーションは、各パラメータを細かくリアルタイムで弄れるツールだと思ってください。

音量・エコーの強さなど、各種パラメータの値を上記画像のように細かく弄ることができます。ある特定の箇所だけ音量を上げたり下げたり、エコーの強さを際立たせたり、自由自在です。

実はコンプレッサーでやっている音量のコントロールも、手動でオートメーションを書くことで同じ効果を得ることもできます。

​このオートメーションのセンスもMIX師さん次第ですし、使わないこともあります。

​マスタリング(音質・音圧調整)

マスタリングは、MIXの最終工程です。

インスト(楽器帯)とボーカルとのバランス調整や、音圧(同じ音量レベルで聞いた時の音の大きさ・迫力)を調整します。マスタリング次第でここまでのMIX(2MIX)がさらに輝いたり、逆に台無しにもなったりもします。

​本職の現場ではマスタリングエンジニアと呼ばれるマスタリングを専門とする方もいるくらいで、非常に重要な工程です。

まとめ

​如何だったでしょうか!これ以外にもMIXでは音源に対して様々なアプローチができますが、歌ってみたのMIXにおける大体の工程はまとめられていると思います。

MIXで何ができるかを分かると、MIX師さんに対して依頼をする時に要望を伝えやすくなったり、MIXされた音源に対してどういう作業が行われているのかイメージしやすくなると思います。

もっと知りたい方は​暇なときに各工程について詳しく調べてみましょう!

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