​前置き

この講座では、これから歌ってみたのMIXを始める方や、歌ってみたのMIX始めたてでやり方などよく分からない方向けに基礎的な知識を掲載しています。難しい単語や正確な意味は抜きにして、MIXというものをイメージで理解できるように私独自の考え方ややり方を私個人の言葉で説明します。なので、あくまで一例としてご覧ください決して正しいやり方や考え方ではないことをあらかじめ了承頂きます。

​今回は講座その1として、MIXの大まかな目的やイメージ、MIXをしていくにあたって大事なことなど、それぞれの工程に入る前にMIXの大枠を捉えられるように説明しています。またMIXで使用するソフトの紹介もしています。

この講座は、以下の項目で構成予定です。

①はじめに(この記事)

②モニタリング編

③DAW選択編

④ルーティング編

⑤コンプレッサー編

⑥イコライザー(EQ)の使い方と考え方

⑦ディレイ・リバーブの使い方と考え方

⑧マスタリングのやり方と考え方

是非楽しみにお待ちください!MIXってそもそも何をするの?何ができるの?という方は以下の記事をご覧下さい。

MIXって何?何ができるの?➡

MIXで意識すること

さて第1回初めて行きましょう。

一番初めに伝えたいことが2つあります。歌ってみたのMIXをやっていく上で常に意識しておいてほしいことです。それは、

①音楽に正解はないということ

②常に箱を意識すること

です。

①音楽に正解はないということ

現代はネット社会ですし、MIXのハウツー(やり方)の記事はネットで検索すればいくらでも出てきます。私自身は歌ってみたのMIXを長くやっていただけで、全然うまくもありません。なので今回こういった講座の記事を執筆することはためらわれましたが、このサイトを見てくださる初心者MIX師さんがよりMIXを好きになれるようにと思い記事にする決意をしました。

「音楽に正解がない」というのはどういうことかといえばその言葉通りで、最終的にはハウツー本や理論にそってMIXされていなくとも、歌い手さんやMIX師さん本人が、MIXした音源に満足がいっていればそれは満点なのです。「1+1=2」だとか、「人間は呼吸をしないと生きていけない」だとかいう常識や公式は音楽に存在しません。歌い手さん・MIX師さんが『本人の中で満足いけばそれで納得』だとするならば、それが音楽的に壊滅的な状態の音源であってもそれは歌い手さん・MIX師さんにとっては「良い作品」なのです。もちろんリスナーさんの評価も大事だからこそ上記ハウツー本やハウツー記事、この記事を読んでいるのだと思います。しかし、これら教科書的な内容に捉われすぎると、音楽の楽しさや魅力までをも見失ってしまうでしょう。

②常に箱を意識すること

ではここからは技術的な話に入っていきましょう。まず皆さんが行う(行おうとしている)MIXはDTM(DeskTopMusic)と呼ばれています。PCのデスクトップ上で、音楽の編集を行うことからそう呼ばれています。そして、我々は基本的に入力されたボーカルやギターなどの音(「アナログ」信号)をコンピューター上で扱うことが出来るように「デジタル」信号に変換された音を使用し、それらを混ぜ結果的に「デジタル」信号に変換されたままの音源として完成させます。

またデジタルの世界では「dBFS」という、デジタル信号の大きさの単位があります。そして最大値である「0dBFS」を超えた音はクリップ(音割れ)し、不快な音を発します。「音割れ」というのは皆さんもご存じかとは思いますが、耳が痛くなったり聞いていて気持ちの良い音ではありません。なので、MIX中に各トラック・もしくは全体のトラック(マスタートラック)で「0dBFS」を超えないように注意しましょう。

「常に箱を意識すること」とは、このことを指しています。MIXとは、ある大きさが定まっている箱の中に、ボーカルやらベースやらギターやらドラムやら全てをそれぞれ綺麗な形・大きさ・配置にした状態で詰めていく作業です。箱から飛び出た音=音割れ ですから、きれいに箱の中に整理整頓してバランスをとる必要があります。ボーカルを目立たせたいからとボーカルの範囲を大きくとると他の楽器(の音)は箱から飛び出るか潰れます。逆もまた然りです。

歌ってみたのMIXでは、ボーカル以外の楽器隊は常に混ぜられた状態にある(カラオケ音源のこと)ので、個別にアプローチできるのはボーカルのみになります。なのでまずはボーカルに対して適切な処理ができる必要がありますね!

【初心者支援】歌ってみたMIX基礎講座①

~はじめに~

MIXの準備をしよう

さて歌ってみたMIXの準備に入りましょう。まずはMIXするためのソフト=DAW(Digital Audio Workstation)が必要になります。オーディオインターフェイスを買うと簡易版のDAWなどが付属していることが大概なのでそれで十分です。無料のDAWだと「Cakewalk」というソフトが良いみたいです。

どのDAWでも良いと思いますが、DAW上でそれぞれ必要な作業をしてくれる(する)プログラム(VST プラグイン)がいります。最低限以下のVSTプラグイン(以下プラグイン)は必要になるかと思います。

①ピッチ・リズム補正ができるプラグイン

②コンプレッサー

③イコライザー(EQ)

④ディエッサー(マルチバンドコンプレッサー)

⑤ディレイ

⑥リバーブ

⑦マキシマイザー

⑧メーター(次回紹介します)

⑨アナライザー(次回紹介します)

これらがあれば歌ってみたのMIXを完成させるには十分です。もちろん素材によっては使わないものもあります。例えばピッチ・リズム補正ができるプラグインは歌い手さんの歌が上手ければ絶対必要ではないでしょう。プラグインというのは同じ種類のプラグインであっても、ものが違えばそのプラグインの音色になります。色々なプラグインを使用していくとこの音の違いも分かってきます。あ、言い忘れていましたが音を聞き分ける能力がMIXを行う上で最重要な能力なので、普段から色々な音楽を聴くことと、良いヘッドフォンを使うことは欠かせません。

「これら歌ってみたMIXに必要なプラグインが一気にまとまってるやつないのー?」って方いらっしゃるかもしれません。

・・・あります。世界的にもトップレベルのシェア率を誇り、歴史的にも長い音楽業界では老舗中の老舗Waves社がリリースしている『Waves Gold』というバンドル製品(色々プラグインがまとまっているもの)を買えば、歌ってみたのMIXレベルなら十分なクオリティを出せます。セールも良くやっているのでその時に買いましょう。

「いやいきなりお金かけたくないよ・・・」という方、安心してください。フリーのプラグインでも優秀なプラグインはあります。個人的におすすめのフリーVST・ソフトを以下に紹介していきますね!

①ピッチ補正ソフト・・・「VocalShifter

②コンプレッサー・・・「TDR Feedback Compressor

③イコライザー(EQ)・・・「TDR Nova

④ディエッサー・・・「SPIT FISH

⑤ディレイ・・・「REFLEX free

⑥リバーブ・・・「OldSkoolVerb

⑦マキシマイザー・・・「Limiter No6

上記はあくまで一例ですので、検索エンジンで「フリーvst おすすめ」などで調べてみましょう!

ん?「別にお金かけてもいいからいい有料プラグインを紹介してくれ」?わかりました。では『Waves Gold』にあるプラグインも含め紹介していきます!

①ピッチ補正ソフト・・・「Melodyne」「Autotune」

②コンプレッサー・・・「Renaissance Compressor」(『Waves Gold』同封)

③イコライザー(EQ)・・・「FabFilter Pro-Q3」

④ディエッサー・・・「DeEsser」(『Waves Gold』同封)

⑤ディレイ・・・「H-Delay」(『Waves Gold』同封)

⑥リバーブ・・・「Abbey Road Reverb Plates」

⑦マキシマイザー・・・「FG-X」「Invisible Limiter」「L3-16」

​正直歌ってみたのMIXであれば、DAW付属のプラグインでも十分だと思います。ただ、マキシマイザーとピッチ補正ソフトだけはお金をかけてもいいと思います。特にマキシマイザーはMIXの最終工程で使用するプラグインなので、音の出来を左右するためお金をかける価値はあるでしょう。

まとめ

第1回はMIXの考え方・ソフト/プラグイン紹介でした!

​次回は今回説明しなかったメータ系のプラグインの紹介です。お楽しみに!

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