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​前置き

この講座では、これから歌ってみたのMIXを始める方や、歌ってみたのMIX始めたてでやり方などよく分からない方向けに基礎的な知識を掲載しています。難しい単語や正確な意味は抜きにして、MIXというものをイメージで理解できるように私独自の考え方ややり方を私個人の言葉で説明します。なので、あくまで一例としてご覧ください決して正しいやり方や考え方ではないことをあらかじめ了承頂きます。

​今回は前回の講座1の続きとしてメーターとアナライザーについて使い方や使用用途などについて解説していきます。

この講座は、以下の項目で構成予定です。

①はじめに

②モニタリング編(この記事)

③DAW選択編

④ルーティング編

⑤コンプレッサー編

⑥イコライザー(EQ)の使い方と考え方

⑦ディレイ・リバーブの使い方と考え方

⑧マスタリングのやり方と考え方

是非楽しみにお待ちください!MIXってそもそも何をするの?何ができるの?という方は以下の記事をご覧下さい。

MIXって何?何ができるの?➡

メーターとアナライザー

さて第2回は前回お話しなかったプラグイン「メーター」と「アナライザー」についてお話します。「メーター」「アナライザー」は音を視覚的な情報でリアルタイムに監視(モニタリング)するためのプラグインです。なぜ前回お話しなかったかというと、前回説明したようにMIXしたMIX師さん、それを頼んだ歌い手さんが耳で(聴感上)聞いて良いと思えばその音源はその段階で『完成』として良いと考えているからです。

 

しかし優れたミキサーさんはほぼ毎回これらモニタリング用のプラグインを使用しています。「メーター」も「アナライザー」も音をモニタリング(チェック)するためのプラグインです。MIXしながら音圧・周波数のバランスを常にチェックをすることで、曲全体を通してバランスの整った音源を目指すことができることと、最終的なマスタリング作業も楽になります。また、音圧・周波数のバランスを整えることで、スマホやヘッドフォン、youtubeやニコニコなど、再生媒体が変わった際の音色の変化を最小限にとどめることができます。

MIXしているときは割と音が大きい状態で作業をしがちで、人間の耳の性質上音が大きいと細かな音の善し悪しの判断力が低下します。時間をおいて何回か聞いてみたり、MIXしている最中も音源全体の音を小さくした状態で聞いてみて、聞こえ方に問題がないか確認する必要があります。

ここでも講座その1で言った「箱」を意識してみてください。箱の中のもの(音)が歪で整理できて(バランスがとれて)いなくても、一つ一つのもの(音)を大きくしてしまえば箱の中はもの(音)でいっぱい・ぱんぱんになりますから、迫力は増しますよね。でもそれは見る人(聴く人)が見れば(聴けば)バランスの取れていない歪なものであることが分かります。というお話です。

まだまだ利点はあります。初心者MIX師さんでありがちなのが、MIXの出来のブレです。「前回のMIXはうまくいったのに今回はうまくいかなかった」「今まで上手く言ってたのに最近調子が悪い」など経験があるのではないでしょうか?こういった悩みも、ある基準をきめて「メーター」「アナライザー」を併用してMIX作業をすることで、MIXの安定感を保ちやすくなります。ではそれぞれ紹介していきます!

​⑧メーター

まず「メーター」から。メーターの説明をする前にまず、MIXの初期手順を紹介しておきます(今更・・・)。

 

DAWにカラオケ音源・ボーカル音源を読み込ませる前に、DAW上のテンポ(BPM)の設定をカラオケ音源のテンポに設定します。その曲のテンポを設定しておくと、メトロノーム音をその曲のテンポに合わせて鳴らすことができたり、あとで紹介するディレイの反復音を曲にあったテンポで鳴らしてくれます。カラオケ音源のテンポの調べ方は以下の記事にやり方を記載しているので、知りたい方はご覧ください。

歌ってみたの始め方【録音編】

カラオケ音源・ボーカルのサンプリングレートを調べ、DAW上の『プロジェクト設定』のサンプリングレート欄を変更します。

DAW上にカラオケ音源をステレオトラックに、ボーカル音源をモノラルトラックに読み込ませます。

では各トラックにプラグインを挿入してMIXを始めていきm・・・

はい、待ちましょう。恐らくこの状態でMIXを始めてしまうと途中で音割れします。ひとつひとつのトラックが0dbを越えている箇所がなくても、複数の音(トラック)を合わせて再生すれば0dbは簡単に越えます。「ギリギリ越えてないから大丈夫!」でも危ないですよ!

理由は、次回以降の講座で紹介するプラグインをMIX工程の中で使用すると、プラグインがそのトラックの最大音量を変更してしまうことがあるからです。もちろん小さくなることもありますが、大きくなることもあるのでギリギリでは危険です。しつこいようですが「箱」をまたイメージしてください。MIXをしていく中で各もの(音)の大きさ(音量・音圧)や形(周波数特性)は変化します。MIXを始める前に各ものが箱ギリギリに詰まった状態だったら、MIXをしていく中で箱から飛び出て(音割れして)しまっていじる余地がなくなりますよね?なので、ある程度余裕(マージン)を確保した状態でMIXを始める必要があります。基本的にはカラオケ音源の音量をさげて、それにボーカルの音量も合わせてあげてからMIX、という感じですかね。

 

「でもカラオケ音源によってマスタリング済とそうじゃないのがあったり、同じマスタリング済でも音量違うのあるし・・・。結局何db下げればいいの?」

確かにそのとおりです。

​・VUメーター

ここで登場するのが「VUメーター」です。「VUメーター」は、カラオケ音源・ボーカル音源すべて再生した状態の音量感の基準値を管理することができます。あ、ちなみにさっきの話と関係するのですが、「マスタリング済」と「未マスタリング」のカラオケ音源があったら「未マスタリング」の方を使うことをおすすめします。今は詳しく理由は説明しませんが、完結にいうと『箱の中にボーカル以外の音がつまりきってる状態だとボーカルの場所が制限されてしまいますよね?』ということです。

 

では話を戻します。「VUメーター」の針は300ms(速さの単位。msは1000分の1秒)遅く反応するので、人間の聴感に近い値を示してくれます。例え瞬間的にピーク(0db)に音量が達していても、人間はそれを感知できません。それに対して、本来の瞬間的なピークを指し示してくれるのが「ピークメーター」です(※今回は紹介しません)。

 

全てのトラックを再生した状態で、「VUメーター」のメモリが「0」の値を越えないように各トラック調整していきましょう。サビで一番音量が大きいだろう箇所で0付近に針がくるか、0付近に針が集中した状態でバランスを取ると良いでしょう。ちなみに「0」付近に針が集中している状態が続く状態だと、音圧が高い音源になります。

 

「VUメーター」​のプラグインはわざわざ有料で用意する必要もないと思うので、フリープラグインで良いでしょう。

フリーの『STREO CHANNEL』。ダウンロードはこちらから

・ラウドネスメーター

もうひとつ紹介しておきたいメーターとして「ラウドネスメーター」があります。まずラウドネスとはなにか。

​ラウドネス(Loudness)・・・人間が感じる「音の大きさ」を表す言葉

​です。言い換えれば、「音圧」を表す言葉だと捉えていいでしょう。近年放送業界では主たる音声レベルの基準としてこの「ラウドネス」を基準としたラウドネス基準を採用しています。テレビのチャンネルを変えると音が大きくなったり小さくなったりするのを防ぐ役割を担っています。。

「音量」は相対的であるのに対して、「音圧」は絶対的なものです。「音量」というのはつまみを回せば上がり下がりするものですが、「音圧」はつまみを回しても変わりません。テレビの例えで言うならば、「音量」は視聴者がリモコンで操作できるものですが、「音圧」はテレビ制作社側が調整するものなので弄ることはできません。

「ラウドネスメーター」は主にマスタリングの段階で使用することになるでしょう。「ラウドネスメーター」も無料で入手できるのでもっておきましょう!

フリーの『Youlean Loudness Meter』。ダウンロードはこちらから

​⑨アナライザー

​お次は「アナライザー」です。今回も長くなってますね(´Д`;)皆さんついてこれてますか?もうちょっとで終わりますのでお付き合いお願いしますm(_ _)m

しつこくなりますが、メーターは一言で言うと音量を管理するものです。メーターを管理できた状態でMIXをすれば、終わったあとのカラオケ音源とボーカル音源を混ぜた音源(=2MIX)の波形は綺麗な形をしていて、急に波形が飛び出ていたり(音が大きくなっていたり)はしていないはずです。

話を戻します。「アナライザー」にも種類があって、使用してほしいのは「スペクトラム・アナライザー」です。「スペクトラム・アナライザー(以下アナライザー)」は何を管理するものか。それは「周波数(のピーク)」です。「周波数」といえば皆さんもご存知かと思います。詳しくは調べてみてください!←

​はい、私個人の言葉で説明するのがこの講座の主旨でしたね(´Д`;)

 

アナライザーをトラックにインサート(あとで説明します)すると、再生したときに、低い音(低音域)~ 高い音(高音域)で周波数成分を分けて表示してくれます。縦軸=音量、横軸=周波数帯域となっており、リアルタイムで各帯域(単位は〇〇Hz。大体0Hz~20,000Hzまで表示されています)の波形が上下します。大体のアナライザーは曲全体における各帯域の周波数最大値と、リアルタイムでの各帯域の音量の動きをみることができます。

各帯域の周波数の動きを見れると何が良いのか。それは各音の周波数特性を知ることができることです。

「あ、ベースって〇〇Hzの音が一番大きくなってるのか」

「ボーカルがなんか耳痛い部分があったけど、繰り返し再生してアナライザーで見てみたら〇〇Hzが反応してるな。ここを削ってみよう」

とかとか!後は「曲全体における各帯域の周波数最大値」を見てみて、極端に出すぎてる帯域はないかとか、凸凹しててバランス悪いとかがあれば見直してみるなんてこともできます。正解があるわけではないので、こういった形が良いよとは言えないのですが、似ている、もしくは「こういう音にしたい!」という音源を用意し、そのトラックにアナライザーを指してみて、「曲全体における各帯域の周波数最大値」の波形の形が自分の2MIXと似ているか確認するなどもやり方としてはありです。

『Waves Gold』をお持ちの方は「Paz Analyzer」で良いでしょう。ちなみに「Paz Analyzer」だとオレンジ色の線が「曲全体における各帯域の周波数最大値」、黄色の線が「リアルタイムでの各帯域の音量の動き」を表しています。

 

フリーのアナライザーだと、

・「Voxengo SPAN」(調整が必要)

・「Blue Cat's FreqAnalyst」​

​がおすすめです。

【初心者支援】歌ってみたMIX基礎講座②

~モニタリング編~

まとめ

第2回はモニタリング編として、「メーター」「アナライザー」の紹介でした!

常にバランスを確認しながらMIXをすることの重要性がわかっていただけていたら幸いです。次回はコンプレッサー編をやっていく予定です!お楽しみに(*´∀`*)

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